読んでて切ない気分になれますよ・・・

兵士に聞け (新潮文庫)

兵士に聞け (新潮文庫)

去年購入した「兵士を見よ」の前作にあたるこの本。
陸海空の各自衛隊を取材して書かれてるルポですが、
いろいろとほほな現実が書かれたりしてますので、自衛隊のことを知らない私には
非常に興味深く読ませていただきました。
カンボジアPKOで危険な任務をしていたのが、
レンジャー有資格者たちだけで構成された部隊だったそうなんですが、
現地で突然決まった任務だったので、派遣された工兵部隊では適格者がおらず、
10年も前にたまたまレンジャー資格を取ってたおじさんばっかりになっちゃったとか、
奥尻島地震で災害救助をしてたのが、たまたまそこにあった航空自衛隊のレーダー基地だったので
救助のノウハウなんかないよーでもやらなきゃだよーでも家族は避難所にいれてもらえなかったよorzだったり。
レンジャー資格とパラシュート降下資格を持ってる歯医者さんが少なくとも二人はいることを知りました(笑)。
読み終わってみると、うーん、もうちょっと環境を整備させてあげたらどうなんだろう?と思ってしまいますね。
そういえば、今日のニュースで「陸海空で全部別々の食器を購入してたら5800万無駄になってたよ」なんて
会計検査院が指摘したというのが新聞に掲載されておりました(苦笑)。